●患者数(1月4日)
総患者数: 347名
入院中: 185名(重症10名)
宿泊療養中: 123名
入院調整中: 39名
退院・退所等: 40名(死亡1名)
【解説】
死亡1名。前日(1/3)と較べて、重症者数変化なし、入院中2名減、総患者数4名減。直近1週間の移動平均値では数総患者数5名増。しかも、僅かながらでも減少し続けていた入院患者が変化なしに転じました。本日(1/4)、高崎市の小学校で集団感染(職員1人、児童9人)が発生しました。児童は「現在、無症状であることから、群馬県と協議し、在宅療養で調整される見込み。」だそうです。これは日本小児科学会のガイドラインに沿った判断だと思います。次のように書かれています。
小児と保護者の感染状況別にその対応についての考え方を表にまとめた。ただし、地域の感染状況や施設の人員確保、家族の状況ごとに、柔軟に対応していただきたい。
日本小児科学会ホームページより引用
http://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=114
●保健所別新規陽性患者発生状況(1月4日)
高崎 12名
伊勢崎 8名
その他 6名
前橋 4名
太田 3名
館林 3名
渋川 1名
計 37名
東毛地域 38%(14名)
年齢60代以上 16%( 6名)
感染経路不明 62%(23名)
【解説】
すでに発表されている集団感染施設(館林保健所管内の高齢者福祉施設)の入居者1名が新たに陽性となった追記がありました。高崎の12名は、小学校の集団感染の接触者9名、感染経路不明2名、同居家族1名。伊勢崎の8名は感染経路不明6名、接触者2名。この接触者2名はいずれも90代です。1/4に伊勢崎の高齢者福祉施設の感染者に関する追記はなかったので、新たな集団感染の可能性を否定できません。
その他6名は県外在住者が群馬県内で陽性が判明した方達です。これは、過去最高の数値です。また、集団感染が発表された日であるにも関わらず、感染経路不明率62%、これは12月以来、もっとも高い値です。年末年始の帰省や会食などの影響があるのかもしれません。もし、そうだとしたら、今後、2週間、その影響が続くでしょう。年末年始に感染拡大のブレーキをと願ったのですが・・・。
高崎市の小学校の集団感染では児童の陽性判明をうけ、全職員、全校児童、全学童支援員合計374人のP C R検査が予定されています。陽性者の追加がないこと、家族内感染が発生しないことを願っています。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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