●患者数(1月2日)
総患者数: 341名
入院中: 181名(重症10名)
宿泊療養中: 121名
入院調整中: 39名
退院・退所等: 31名(死亡0名)
【解説】
死亡0名。前日(1/1)と較べて、重症者数変化なし、入院中7名減ですが、総患者数は11名増となりました。直近1週間の移動平均値では、入院患者数4名減、総患者数1名減と、僅かながらでも減少し続けています。
●保健所別新規陽性患者発生状況(1月2日)
伊勢崎 12名
前橋 10名
太田 6名
高崎 5名
館林 4名
桐生 3名
利根沼田 1名
その他 1名
計 42名
東毛地域 60%(25名)
年齢60代以上 14%( 6名)
感染経路不明 57%(24名)
【解説】
すでに発表されている集団感染に追記はありませんでした。伊勢崎の12名は、感染経路不明6名、濃厚接触者4名、同居家族1名、接触者1名(会社員)。濃厚接触者4名は全員、県外陽性例の濃厚接触者でした。
前橋市の10名は、感染経路不明4名、接触者4名、同居家族2名。接触者4名のうち3名は保育施設職員なので、集団感染を懸念して中核市である前橋市の情報を確認しました。保育施設における集団感染(職員5名)の発表がありました。残りの1名の接触者は市外の会社員。伊勢崎市の接触者1名が会社員であったことから、伊勢崎市内にある会社での集団感染の可能性があります。一難去ってまた一難は、感染経路不明者が減らない限り続きます。
人口10万人当たりの直近1週間の新規陽性者の移動平均値は漸減し、桐生で0.9人/日で白色に、館林で2.7人/日で橙色になりました。新たに発生した集団感染の規模が小さいことを願っています。12月に多発した集団感染の影響はほぼなくなりそうですが、集団感染が新たな集団感染に発展する集団感染の連鎖となる次の段階に入って行きそうです。
1/2に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県が政府に「緊急事態宣言」発出検討を要請しました。これは想定の範囲内です。第1波の時のように「緊急事態宣言」が全国に拡大されることはないと思いますが、群馬県が追加されないように今が我慢の時です。「新しい生活様式」が日常になって我慢と感じなくなった時に、コロナが退散します。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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