●患者数(12月24日朝 発表)
総患者数: 340名
入院中: 205名(重症11名)
宿泊療養中: 123名
入院調整中: 12名
退院・退所等: 29名(死亡0名)
【解説】
重症患者数が1名増えて11名になりました。 12/22に陽性が確認された60代男性が重症でした(12/23発表)。一方、死亡が0名、入院中が2名減、入院調整中も15名減、総患者数も1名減となりました。高止まりで、加速が止まったように見えます。
しかし、12/23発表の新規感染者にまだ高齢者が5名(80代2名、70代1名、60代2名)含まれています。感染経路不明の13名の中に高齢者(館林2名、桐生1名)が3名、集団感染発生の発端となる可能性がある職種が3名(医療従事者2名、飲食店従業員1名)含まれています。
医療提供体制逼迫度の改善はまだ当分の間は期待できません。高齢者の新規陽性者を減らす対策が切に望まれます。
●保健所別新規陽性患者発生状況(12月23日夜 発表)
伊勢崎 7名
太田 6名
桐生 4名
館林 4名
高崎 2名
渋川 3名
安中 1名
前橋 1名
計 28名
東毛地域 75%(21名)
年齢60代以上 18%( 5名)
感染経路不明 46%(13名)
【解説】
12/21(月)に新規陽性者報告の締め切り時間が変更になりましたが、その翌日の12/22(火)に大幅な増加はありませんでした。群馬県全体(合計)の1週間の平均値は12/20(日)の2.0人/日から徐々に低下しています。保健所別に観ても、3人以上/日は桐生のみになりました。
現在、新規感染者の解析は報告日で実施していますが、検査判定日(陽性確定日)で解析して1週間の(移動)平均値を算出しました。12/9までは20名代/日でしたが、12/10から30名代/日になり、12/13から40名代/日となり12/12まで9日間続いた後、12/23に30名代となりました。これは多発した集団感染それぞれで感染拡大が抑制されていることと、新たな集団感染が12/23に発表されなかったことによるものと思われます。
しかし、感染経路不明率や高齢者が占める割合には変化がありません。これらを低くしなければ、集団感染の発生を抑制できません。感染経路不明率を下げるのに効果が認められているのは検査です。早期に新たな対策が追加されることを願っています。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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