●患者数(1月5日)
総患者数: 352名
入院中: 180名(重症10名)
宿泊療養中: 129名
入院調整中: 43名
退院・退所等: 39名(死亡0名)
【解説】
前日(1/4)と較べて、重症者数変化なし、入院中5名減、しかし、総患者数5名増。直近1週間の移動平均値では数総患者数6名増。入院患者はかろうじて減少(1名)に転じました。総患者数は増えているけれども、入院を必要とする患者は減少していると言えるかもしれません。
●保健所別新規陽性患者発生状況(1月5日)
太田 13名
高崎 9名
館林 6名
伊勢崎 5名
桐生 4名
藤岡 3名
前橋 2名
渋川 2名
計 44名
東毛地域 64%(28名)
年齢60代以上 16% ( 7名)
感染経路不明 55%(24名)
【解説】
本日(1/5)、伊勢崎の通所介護事業所(デイサービス)で集団感染(職員2名、利用者3名)が発生しました。これで、連続4日集団感染発生となりますが、早期発見だったためか、患者数は5名(1/4までに利用者3名は発表済み)でした。すでに発表されている3つの集団感染で、それぞれ1名(職員)が新たに陽性となった追記がありました。したがって、集団感染関係で高齢者はいませんでした。
太田の13名は感染経路不明6名(重症1名と中等症1名を含む)、同居家族5名、同居人1名、濃厚接触者1名。高崎の9名は感染経路不明7名、同居家族1名、濃厚接触者1名。感染経路不明者の感染前の行動歴が公表されている高崎では、9名全員が家族(帰省中を含む)、親族、友人と外出、宿泊、会食などがあり、明らかに年末年始の影響だと思われました。会食は数名で、大宴会ではなかったようですが・・・。全体で見ても感染経路不明者の高齢者の割合は8%(2/24名)のみで、高齢者が多かった12月中旬までの様子とかなり異なります。現在、総患者数は増えているけれども入院を必要とする患者は減少している傾向が見られるのは、高齢者の割合が少ないことが一因だと思われます。この傾向が今後も続くことを期待したいです。
保健所ごとの人口10万人当たりの1週間の移動平均値は、年末と年始で違いが見られます。東毛地域はブレーキがかかって、県央地域でやや加速がついているようです。東毛地域の中では比較的感染が少なかった桐生がほぼ元の状態に戻っています。橙色は太田と館林のみとなりました。太田と館林保健所管内では以前より同居家族の感染が多いので、家族内感染予防の更なる啓蒙普及が必要だとデータは言っているようです。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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