

【解説】
感染の状況の⑥感染経路不明者の割合が徐々に減少する良い傾向が続いた結果、④新規感染者数と⑤新規陽性者数の比のいずれも減少して改善が見え始めました。一方、病床が2/27(土)に8床、3/4(木)に21床増加して400床になりましたが、医療提供体制の①病床使用率と②療養者数は、1週間前と比べて足踏み状態が続いています。

【解説】
保健所別にみた人口10万人当たりの直近1週間の新規陽性者の移動平均値を3/4(木)と比べると、藤岡が赤色から一気に緑色になり、落ち着きを取り戻しました。また、渋川が緑色から白色に変化し、高崎、伊勢崎、太田で数値が減少して回復傾向が見られ、群馬県全体も1週間ぶりに低下傾向になりました。一方、吾妻では黄色から橙色に変化し、館林で数値が増加して悪化傾向がみられます。

【解説】
館林保健所管内の大泉町で県外陽性者の同居家族2名(学生1名を含む)、昨日に引き続き本日も県外で2名の陽性者(太田市1名、大泉町1名)が確認されました。いずれも職場は県外ですが、今後、同居家族内での感染拡大が危惧されます。高崎市内の病院で職員1名の追加発表があり、13例目となりました。2/19(金)に1例目が発表されて2週間が経過したので、落ち着きを取り戻すでしょう。
感染経路不明者が5つの保健所管内で7名(医療従事者1名、高齢者1名、県外勤務者1名を含む)。今後、病院や高齢者施設で感染拡大がないことを願っています。

【解説】
直近1週間の移動平均値は、入院中、宿泊療養中、療養者数の増加が続いています。入院等調整中の増加が止まり、療養者数の増加速度が低下しましたが、群馬県の医療提供体制は悪化への向きはそのままです。

【解説】
入院中と宿泊療養中がわずかに増加しましたが、入院等調整中が大きく減少し、結果として療養者数も大きく減少しました。

【解説】
本日3/5(金)に政府より都道府県別6指標の発表がありました。
先週に引き続き、関東7都県の値を抜粋して表にしました。①病床使用率がステージ4の地域があること、④直近1週間の陽性者が減少傾向にあるものの陽性者数減少スピードが鈍化して(⑤直近1週間とその前1週間の比が増加している)リバウンドの懸念が高まっているとして関東4都県の緊急事態宣言は継続となりました。
群馬県の感染の状況は先週よりも悪化してリバウンド初期状態ですが、これは数日前の状況であり、現在は先に述べた様に持ち直しつつあります。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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