【解説】
昨日4/30(金)の数値と比べると、①病床使用率、②療養者数、④新規感染者数が増加し、②療養者数と④新規感染者数はステージ4に近づきつつあります。
関東1都6県の中で、人口10万人あたりの新規感染者数は東京都に次ぐ2位、新規感染者数の直近1週間とその前の1週間の比1.8はダントツ1位。4/30(金)の先週比は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬はそれぞれ、1.1, 1.0, 1.0, 1.1, 1.0, 1.2, 1.8。
【解説】
全て(入院中、宿泊療養中、入院等調整中)が大きく増加。その結果、療養者数は著しく増加しました。
医療提供体制の病床の逼迫具合を見る新たな項目として追加された入院率が40%以下となり、入院を受け入れることができない患者が増えている可能性があります。新規陽性者のうち入院が必要な患者が発生届の翌日までに入院できているならば問題はありません。しかし、入院等調整中の患者が109名、療養者5人に1人以上(21%)が自宅にいます。
【解説】
直近1週間の移動平均値は全て(入院中、宿泊療養中、入院等調整中)で増加しました。その結果、療養者数は更に増加速度を上げて増加しています。
【解説】
本日5/1(土)に高崎市内の歯科医院(従業員9名)で新たな集団感染の発表がありました。また、既に発表されている高崎市内のスナック(4/26)で利用客1名、高崎市倉賀野町の事業所(4/28)で従業員1名、利根沼田保健所管内の中学校で職員1名の追記がありました。
感染経路が判明している52名のうち28名は濃厚接触者/接触者、18名は同居家族、6名は接触者検査陽性者。感染経路不明者29名が7つの保健所管内で確認され、高崎、前橋、伊勢崎で83%(24名)。今後、更に群馬県のほぼ全域で新規陽性者の増加が懸念されます。
本日5/1(土)に変異株患者15名(感染経路不明者12名)の発表があり、117名となりました。
【解説】
保健所別にみた人口10万人当たりの直近1週間の新規陽性者の移動平均値を4/30(金)と比べると、藤岡、吾妻、太田、館林で減少。前橋、高崎、渋川、伊勢崎、安中、富岡、利根沼田、桐生で増加。その結果、群馬県全体で増加して2.8名/日に。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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