

【解説】
昨日4/29(木)の数値と比べると、監視体制の③PCR陽性率が増加して、ついにステージ4になりました。5指標のうち3指標がステージ3、1指標がステージ4になりました。新規感染者数の直近1週間とその前の1週間の比が1.8になりました。
医療提供体制の①病床の逼迫具合に入院率が新たな項目として追加されました。感染者のうち入院できている人の割合です。「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。
1.療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。
2.新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合。
40%以下がステージ3です。群馬県の場合、上記の2に相当すれば、ステージ判断は適用外となりますが、今週になって、この入院率が徐々に低下しています。

【解説】
保健所別にみた人口10万人当たりの直近1週間の新規陽性者の移動平均値を4/29(木)と比べると、桐生、館林で減少。高崎、渋川、伊勢崎、藤岡、富岡、利根沼田、太田で増加。その結果、群馬県全体で増加して2.4名/日に。

【解説】
既に発表されている集団感染の高崎市倉賀野町の事業所(4/28)で従業員6名、同じく高崎市倉賀野町の事業所(4/29)で従業員4名の追記がありました。また、本日4/30(金)に新たな集団感染として利根沼田保健所管内の中学校(学校職員5名)と安中市内の事業所(従業員6名)の発表がありました。昨日4/29(木)に新たな集団感染が前橋市内の飲食店で5名(従業員3名、利用客2名)、前橋市内の事業所(企業営業所)で従業員5名の発表もありました。3日間(4/28に2件、4/29に3件、4/30に2件)連続して集団感染の発表がありました。
感染経路が判明している59名のうち26名は濃厚接触者/接触者、24名は同居家族/同居人、9名は接触者検査陽性者。感染経路不明者18名が7つの保健所管内で確認され、高崎と前橋で72%(13名)。今後、更に群馬県のほぼ全域で新規陽性者の増加が懸念されます。
本日4/30(水)に変異株患者4名(感染経路不明者2名)の発表があり、102名となりました。

【解説】
直近1週間の移動平均値は全て(入院中、宿泊療養中、入院等調整中)で増加しました。その結果、療養者数は更に増加速度を上げて増加しています。

【解説】
全て(入院中、宿泊療養中、入院等調整中)で増加。その結果、療養者数は大きく増加しました。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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