【解説】
本日2/5(金)に政府より都道府県別の6指標の発表がありました。
先週に引き続き、関東7都県の値を抜粋して表にしました。感染状況の④直近1週間の陽性者数は特に東京都と神奈川県の回復は目覚ましい!千葉と東京はまだステージ4ですが、埼玉県と神奈川県はステージ3になりました。残念ながら群馬県は数値が示しているとおりです。
医療提供体制の②療養者数は茨城県と栃木県がステージ3になりました。最初に緊急事態宣言が発出された1都3県はまだステージ4ですが、値は確実に低下しており、特に東京都と栃木県の回復は素晴らしいものがあります。痛みを伴ったけれども、その効果が数値にあらわれています。①病床使用率の回復は時間を要しますが、栃木県と東京都の回復は素晴らしく、栃木県はステージ3になりました。
関東1都5県の回復は群馬県に良い影響を及ぼすことは間違いありません。群馬県は少し足踏みをしましたが、来週の目覚ましい回復を信じて、もう少し辛抱しましょう。できます。⑥感染経路不明な者の割合が最も低いのですから。
【解説】
感染状況の⑤新規感染者数の比が1.3になりました。新規感染者数は増加速度をあげつつあります。重症病床使用率がジリジリと増加しているのも気になります。
【解説】
保健所別にみた人口10万人当たりの直近1週間の新規陽性者の移動平均値を前日2/4(木)の値と比べると、吾妻が橙色から赤色に、藤岡は逆に黄色から白色に変化しました。
吾妻の7.0名/日を1週間あたりに換算すると49.0名/週であり、これは現在全国1位の東京都33.3名/週よりも遥かに高い値です。1週間前1/29(金)の吾妻は0.0名/日で落ち着いた状況でした。生徒全員が寮生活で、学校以外に接触者が少なければ、1週間もすれば落ち着きを取り戻すでしょう。
桐生は値が減少し始めました。市中感染と化している伊勢崎が最も心配です。2/5(金)に知事との共同記者会見で伊勢崎市長が独自の緊急事態宣言を発出しました。急所をついた対策の発表がありました。以前、大泉町も同様に独自の緊急事態宣言を発出して、落ち着きを取り戻しています。
群馬県全体の値は高値を保って微増中です。
【解説】
本日2/5(金)は新たな集団感染は確認されませんでしたが、すでに集団感染が発表されている吾妻保健所管内の専門学校で生徒18名(本日の発表は17名)の追記がありました。
集団感染関係を除いて感染経路が判明している22名(高齢者3名、未就園児1名、園児2名、中学生1名を含む)の82%が同居家族内感染です。新規陽性者が確認されている地域では家族内感染防止対策をしましょう!
【解説】
入院中と入院調整中が減少して、宿泊療養中が増加しました。変化の数は少ないですが、良い方向に変化しています。
【解説】
直近1週間の移動平均値でみると、入院調整中は依然と加速しながら増加が続いています。しかし、宿泊療養中の増加速度が上がっています。良い兆しです。宿泊療養施設の運用がさらに順調になれば、入院調整中は減少に転じるはずですが、新規感染者が多くて追いついて行けないのでしょう。入院中の減少が2日間続いているのも良い兆しです。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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