家庭用の多くのエアコンはエアコン本体に室内空気の取り入れ口があり、換気用ダクトにつながっていないため、室内の空気を循環させるだけで外気の取り入れ機能はありません。
住まいの環境に応じて、
①今すでにある24時間換気システムをきちんと使うこと、
②窓を開けて空気の通り道を作ること、
③台所の換気扇を活用すること
この3つをうまく組合せて、換気を効率的に行いましょう。
温度は17℃以上28℃以下、湿度は40%以上70%以下になるように注意しながら換気しましょう。低い室内温度は、冬期の死亡率や呼吸器系疾患等の罹患率を増加させます。高齢者は呼吸器系と循環器系の疾患、子供は呼吸器系疾患が増加します。WHOは、一般住民の健康を守るために安全でバランスのとれた室温の下限値として18℃を推奨しています。
適切な温度と湿度を維持しようとすると窓を十分に開けられない場合は、窓からの換気と併せて可搬式の空気清浄機を併用すると換気不足を補うために有効ですが、厚生労働省が発表している留意点を参考に適切な機能のものを適切に使用しましょう。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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