●患者数(1月8日)
総患者数: 494名
入院中: 204名(重症14名)
宿泊療養中: 161名
入院調整中: 129名
退院・退所等: 31名(死亡0名)
【解説】
死亡0名。前日(1/7)と較べて、重症者数1名増、入院中12名増、入院調整中46名増総患者数69名増です。直近1週間の移動平均値でも数総患者数23名増、入院患者数2名増。全て増加しました。そして、入院調整中が総患者数の26%(4人に1人の割合)になりました。自宅療養中の児童も含まれると思いますが、心配な数です。
●保健所別新規陽性患者発生状況(1月8日)
館林 17名
太田 16名
高崎 13名
前橋 12名
伊勢崎 12名
吾妻 9名
桐生 9名
利根沼田 5名
その他 4名
安中 1名
藤岡 1名
冨岡 1名
計 100名
東毛地域 54%(54名)
年齢60代以上 23%(23名)
感染経路不明 43%(43名)
【解説】
昨日1/7のデータから、1/8(本日)に前橋と太田の高齢者福祉施設で集団感染発表予想が的中。年末12/26に伊勢崎と館林保健所管内の高齢者福祉施設で集団感染の同時発表と同じことが繰り返されただけでなく、太田では教会関係者の集団感染も発表されました。前橋では1/7にも高齢者福祉施設で集団感染発表がありましたので、連続2日の発表となりました。年が明けてまだ1週間ですが、すでに4つの高齢者福祉施設(伊勢崎、前橋、前橋、太田)で集団感染が発生したことになります。
そして、年末年始の休暇と冬将軍がコロナに味方したかのように、コロナ感染拡大は吾妻や利根沼田に北上を始めました。昨日「1/8以降も濃厚接触者検査で新規陽性者は群馬県全域で増加する可能性が大です。」と予想したことが現実になりました。

1/6に一変した人口10万人当たりの直近1週間の移動平均値は更に加速度を増して増加し続け、群馬県全体で1.6名/日から2.6名/日になりました。悪い方向に急速に変化し続けています。より強力な時短要請(時間を更に短縮・地域を拡大)が実施される1/12頃には、深刻度を更に増していることが予想されます。高齢者福祉施設で連日発生している集団感染で、病床稼働率は更に高まるであろうことも勘案すると、群馬県も緊急事態宣言を要請しても不思議ではない状況になりつつあるとデータは言っています。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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