お正月休みに感染拡大にブレーキをかけましょう!(1/1)
●患者数(12月31日)
総患者数:336名
入院中:182名(重症9名)
宿泊療養中:129名
入院調整中: 25名
退院・退所等: 37名(死亡1名)
【解説】
死亡が1名ですが、重症者数は変化なし、入院中4名減、総患者数1名減となりました。直近1週間の平均値では入院患者数3名減、総患者数3名減と僅かながらでも減少し続けています。
●保健所別新規陽性患者発生状況(12月31日)
太田 11名
館林 10名
伊勢崎 5名
高崎 5名
前橋 4名
桐生 1名
安中 1名
計 37名
東毛地域 73%(27名)
年齢60代以上 32%(12名)
感染経路不明 22%( 8名)
【解説】
感染経路を追えている29名のうちの14名(12/26に集団感染が発表された2つの高齢者福祉施設での接触者として検査した9名、集団感染者の同居家族や濃厚接触者4名、集団感染者の濃厚接触者の同居家族1名)は集団感染関係で、48%(14/29名)でした。
館林の10名の陽性者は集団感染の接触者として検査した8名と同居家族2名(1名は集団感染者の同居家族)で、90%(9/10名)が集団感染関係。伊勢崎の5名の陽性者(集団感染の接触者として検査した1名、集団感染者の同居家族3名、感染経路不明1名)の80%(4/5名)が集団感染関係。集団感染後は2次感染や3次感染がしばらく続きます。
一方、太田での11名の陽性者(同居家族6名、濃厚接触者2名、感染経路不明3名)の中に太田市内の会社員が県外で検査を受けて陽性となった同居家族4名が含まれています。子供3名を含む家族5名がお正月前に感染者となったのです。太田でも食肉センターでの集団感染がありましたが、集団感染関係の陽性者は含まれておらず、依然として家庭内感染の割合が多いです。桐生では同居家族1名のみで落ち着いてきました。人口10万人当たりの直近1週間の平均値は1.6人/日で黄色になりました。
年末休暇で検査件数が少ないことが感染経路不明率22%に影響していなければ、東毛地域の4つの保健所それぞれが抱えている問題が異なることが結果から解ります。
穏やかなお正月を自宅で静かに過ごしまししょう。コロナが大好きな寒さは、これからが本番です。お正月休みに感染拡大にブレーキをかけて、立春までなんとか頑張りましょう!
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)