●患者数(1月1日)
総患者数:330名
入院中:188名(重症10名)
宿泊療養中:123名
入院調整中: 19名
退院・退所等: 29名(死亡1名)
【解説】
死亡が1名、重症者数1名増、入院中6名増ですが、総患者数は6名減となりました。直近1週間の平均値では入院患者数1名減、総患者数3名減と、僅かながらでも減少し続けています。病床稼働率が62%から56%に低下しています。時短要請から2週間、警戒度4になってから1週間が経過しても数値に現れる効果はわずかで、現時点では医療体制の逼迫を期待するほど改善していると判断するのは苦しいかもしれません。しかし、新たな集団感染の発生がなければ、これらの数値は徐々にですが、良い方向に変化して行くでしょう。
●保健所別新規陽性患者発生状況(1月1日)
館林 5名
前橋 5名
桐生 4名
伊勢崎 3名
高崎 3名
太田 2名
渋川 1名
冨岡 1名
計 24名
東毛地域 58%(14名)
年齢60代以上 25%( 6名)
感染経路不明 58%(14名)
【解説】
感染経路を追えている10名のうち集団感染関係は3名(2つの高齢者福祉施設での接触者として検査した2名、集団感染者の同居家族1名)で、30%(3/10名)に低下しました。
伊勢崎の3名(集団感染の接触者として検査した2名、感染経路不明1名)の67%(2/3名)が集団感染関係。館林の5名(集団感染者の同居家族1名、同居家族2名、濃厚接触者2名)の20%(1/5名)が集団感染関係。
館林保健所管内の住民が県外で検査を受けて陽性となった同居家族2名と濃厚厚接触者1名の合計3名が含まれています。昨日12/31に太田でも県外陽性者の同居家族4名が確認されています。県外で陽性が確認された場合は、群馬県の症例番号がつかず、群馬県の陽性例として集計されません。県外陽性例はまだ少ないですが、最近、目立つようになってきました。
前橋の5名(濃厚接触者2名と感染経路不明3名)のうち4名が10代と20代の若者でした。前橋の人口10万人当たりの直近1週間の平均値は漸増して本日1/1に1.0人/日となり、黄色になりました。
東京、神奈川、埼玉、千葉では感染者が急激に増えています。栃木県や茨城県でも感染者が増加しています。1/1は北関東では群馬県がもっと少ない陽性者数となっています。年末で検査件数が少ないために陽性者の数も少ない可能性を否定できません。油断しないで、群馬県が県民に呼びかけているお願い「出かけずに 我が家で過ごす 年末年始」の実践を!
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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